治療理念
当院の鍼灸治療では、「睡眠・食事・運動・排泄・精神」を正常な状態に戻すことを一番に考えます。
知らず知らずの間に受けるストレス(精神的ストレス・気候変化からのストレス・肉体的ストレス・良くない生活習慣からの負担)が蓄積し、ある時おもてに出てくると、痛みやだるさなどの疾患と呼ばれる状態が生まれます。
生活に支障をきたす様な不調が起こった時には、それまでに随分と身体の中では変化が起こっていたのです。「最近疲れやすい」「眠りにくくなった」「アレルギー反応が出る様になった」「お通じが出にくくなった」など様々なサインはありませんでしたか?
これらの不調の原因は、小さなストレスの積み重ねです。つまり、一つずつ取り除いていくことができます。
当院では、昨日の身体より一歩前進させることを理念に施術しております。
来院されていくうちに、これまでの苦痛が一つずつ剥がれていくように、治療回数がだんだん減っていくように治療を行います。
患者様によっては、完治に三ヶ月から二年ほどかかることもございますが、初診時のお身体の状態と比べて、日毎にご自身の体力面・精神面・(人によっては外見)に自信が湧き、充実感を感じられると思います。
もちろん急激なストレス(精神的・肉体的)による症状に関しましては、数回の治療で寛解していきます。
気象病に対する治療
元来気候の変化が起こる時に、身体の不調を訴える患者さんは多く見られます。
さらに昨今の異常気象は、その傾向をより際立たせていると思います。
当院の治療理論の一つに、気候の変化を意識した治療体系があります。これは所属する「関西漢法苞徳之会」での治療理論に基づく方法で、東洋伝統医学の根底にある治療体系と結びつく考え方であります。
起床してから来院されるまでの間だけをとってみても、気候の影響は避けて通れません。本来のホメオスターシスといった、身体の内部状態(血圧・脈拍・体温など)を一定に保つ機能が、外界の急激な変化により追いつかない状態になっている患者さんにとって、鍼灸治療は大変効果を発揮致します。